2021-06-09 第204回国会 衆議院 厚生労働委員会 第26号
今日は、この問題に長年取り組んでこられた杏林大学の長谷川利夫先生も、そこで、傍聴に来ていただいておりますので、しっかりとお答えをいただきたいと思います。皆さんに配付した新聞記事のインタビューの先生であります。 まず、現状をお聞きします。全国の精神病床で身体拘束を指示した入院患者というのは一年に何人ぐらいいらっしゃるのか。また、それが増加傾向なのか減少傾向なのか、お聞かせください。
今日は、この問題に長年取り組んでこられた杏林大学の長谷川利夫先生も、そこで、傍聴に来ていただいておりますので、しっかりとお答えをいただきたいと思います。皆さんに配付した新聞記事のインタビューの先生であります。 まず、現状をお聞きします。全国の精神病床で身体拘束を指示した入院患者というのは一年に何人ぐらいいらっしゃるのか。また、それが増加傾向なのか減少傾向なのか、お聞かせください。
それで、以前この委員会で配付した資料で、長谷川利夫杏林大学教授の調査によると、身体拘束は二〇〇三年の五千百九人から二〇一三年の一万二百二十九人へ、十年で二倍以上になっております。これが緊急入院やそういうものが増えているからかというので一度質問をいたしました。 今日は拘束具を持ってきました。(資料提示)これは本物なんですね。
同じく長谷川利夫教授が全国十一の精神科病院における隔離病者四百四十四人、身体拘束患者二百四十五人を対象に調査をしたところ、その実施理由は不穏が一番多く三百三十五人、次いで多動が二百三十八でした。しかし、不穏も多動も、患者本人にしてみれば自分を落ち着かせるための行為である場合も多く、また医療従事者側の恣意的評価が働きやすいなど、専門家からの批判も根強いです。
それで、長谷川利夫杏林大学教授の調査、配付資料一によりますと、身体拘束は、二〇〇三年の五千百九人から二〇一三年の一万二百二十九人へ、十年で二倍以上になっております。また、隔離も、一九九九年の七千十五人を底に増加傾向が続き、最新データである二〇一四年は身体拘束と隔離の両方が一万人を超えるという事態になっております。なぜこのように増加しているんでしょうか。